明治期の作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻セツをモデルにした来秋のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」で夫婦を演じる俳優の高石あかりさん(21)と英国人のトミー・バストウさん(33)が28日、松江市内で記者会見した。国史跡・小泉八雲旧居で和服姿の高石さんは「早く出雲弁を練習したい」と抱負。バストウさんは10年前から学ぶ日本語で「全身で役に踏み込みたい」と意気込みを語った。【村瀬達男】
ばけばけは明治時代の松江を主な舞台に、高石さんが演じる没落士族の娘、松野トキが、バストウさんがふんする外国人の夫ヘブンと共に「怪談」を愛し、「名も無き人々の心の物語」に光を当てるストーリー。
松江の印象について、高石さんは「松江大橋など昔の雰囲気が残っている。小泉セツさんや八雲さんの生活を感じながら、ドラマを演じるのが楽しみ」と笑顔。バストウさんは「思ったより建築物が守られ、神秘的な雰囲気もある。街を歩いて俳優として役に立った」などと話した。
高石さんは「小泉八雲記念館や旧居に触れ、イメージが膨らんだ。もっと深掘りして役作りをしたい」と決意。バストウさんは「10年前から日本語を勉強して、日本で働きたかった。今はハーン(八雲)さんの世界を知り、演じる責任を感じている」と語った。
バストウさんは2007年結成の英国のロックバンド「FranKo」のリードボーカルで、俳優としても活躍。米国エミー賞を受賞したドラマ「SHOGUN 将軍」に司祭役で出演した。NHKの国内外のオーディションで1767人の中から選ばれた。
ばけばけは来年春にクランクインし、秋に放送予定。今後、他のキャストを決め、梅雨の前に松江でロケに入るという。
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