奈良県明日香村の飛鳥宮跡で、2009年度の調査で発見された最大級の掘っ立て柱建物跡(7世紀後半)の未発掘区域を調査し、建物は東西35・4メートル、南北15メートルだったことが確定した。県立橿原考古学研究所が27日、発表した。
建物跡は東西の端だけ柱間がほかより1・2メートル広い特徴があることも再び確認。研究所は同様の造りは平城宮の天皇の住まい「内裏」にも見られるとして「平城宮の内裏につながる先駆けだった」と結論付けた。
建物跡は、宮殿中核に当たる「内郭」の北側で見つかった。内郭近くにあり、最大規模のエビノコ大殿と並ぶ大きさと推測されたが、確定できていなかった。(共同通信)
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