幻の備前焼と言われる「白備前」で作った干支の置物などを展示する作品展が倉敷市のデパートで11月27日から始まりました。

黒や白の土を混ぜて作られたヘビの置物。来場者をじっと見つめる鋭い表情は見る人をひきつけます。

会場には備前焼作家の木村玉舟さん(71)の作品、約80点が展示されています。木村さんは、江戸時代に栄え、その後、途絶えてしまった白備前を研究・復活させ、毎年、干支の置物を作っています。

このうち、白備前の3種類の土を混ぜて作られた置物は、東京の上野動物園でアオダイショウを観察し、作品作りにつなげたということです。

このほか会場には、春を待っているヘビが冬眠から覚める瞬間をイメージした作品や、本物そっくりのヘビが描かれた器なども並び、訪れた人の目を楽しませています。

(備前焼作家 木村玉舟さん)
「(白備前は)温かみのある乳白色。置いていたら気持ちが安らかになる。新しい備前焼の魅力を感じ取ってもらえたらうれしい」

木村玉舟さんの作品展は、倉敷市の天満屋倉敷店で12月2日まで開かれています。

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