「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産への登録を勧告され、各地の酒どころから5日、「名誉だ」「世界に評価された」などと歓喜の声が相次いだ。
乳酸菌を培養してじっくり酵母を育てる日本酒の伝統的な醸造法「生もと造り」で知られる福島県二本松市の酒蔵「大七酒造」。太田英晴社長(64)は「日本の酒造りの名誉だ。世界の食文化の中でますます日本酒の出番が増える」と喜びを語った。
太田さんは新型コロナウイルス禍で、若い世代が酒を楽しむ文化が下火になったと感じる。「これをきっかけに、世界が評価する日本酒にあらためて興味を持ってほしい」と期待を込めた。
平安時代の1141年には酒造りを始めていたと伝わる茨城県笠間市の「須藤本家」の第55代当主、須藤源右衛門さんは「日本の伝統的な文化の再発見と言える」と声を弾ませた。「本来の酒造りを途絶えさせないためにも、登録をきっかけに酒造りに関心を寄せる人が増えればうれしい」(共同通信)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。