スイスと沖縄の合同プロジェクトによるコンテンポラリーダンス公演「KIZUNA」が10月13、14両日、宜野座村のがらまんホールであった。スイスからのアーティスト、ミュージシャン、ダンサーと沖縄のダンサーや創作エイサー、ジュニアコーラスが共演し、壮大な生命の物語を描いた。演出・振付はメリンダ・スタンプフリ。
第1部のテーマは「伝統と家族」。水と有機物が織りなす生命のゆりかごや、根が深く張り巡らされた大地で育まれる家族の絆が描かれた。
「人生の道との出会い」をテーマとした第2部は、魂がこだまのように響く世界で、自然の生命力や新たな道を照らす光、過去の傷を乗り越えて自分の物語を紡ぎ始める姿が表現された。音楽や映像に加え、墨絵による舞台美術や照明もパフォーマンスを彩った。
県立芸術大学大学院で音楽学を専攻し、公演で通訳を務めた寺園未希は「沖縄の文化そのものというより、沖縄の自然から感じられる神秘性や普遍性といった、目に見えない内面的な部分が描かれていた。細部までこだわり抜かれた間合いに美しさを感じた」と感想を寄せた。(社会部・真栄里泰球)
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