政府は25日、2024年度の文化勲章受章者と文化功労者を発表した。
建築家の妹島和世さん
文化功労者の妹島和世さんは「建築はたくさんの人が携わってつくられるもの。皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」。言葉を選びながら、控えめに喜びを語った。
石川県の「金沢21世紀美術館」や仏ルーブル美術館分館「ルーブル・ランス」など、曲線とガラスを多く用いた明るく開放的な建築は、国内外から高い評価を得る。「多様な人がそれぞれ好きなようにいながらも、一緒にその場所をつくっている。そんな公園のような建築をつくりたい」。建築家・伊東豊雄さんの元から独立し、自らの事務所を構えて40年近く。思いは変わらない。
「つくって、反省して学んで、またつくってトライして……。今まで考えてきたことを今後も考えながら、毎日やることと同じように、やり続けていけたらなあと思います」。気負うことなく軽やかでありながら、そこには確かな決意がみえた。【小松やしほ】
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