徳島市の阿波踊りを主催した「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」(事務局・徳島市)の会合が23日にあり、今夏の阿波踊り(8月11~15日)の収支決算が1440万円の黒字になるとの見通しが示された。黒字は今の実行委体制になった2022年から3年連続。好天に恵まれたことが影響した。
収入は、有料演舞場の入場チケットの販売率が前年よりも増え、好天に恵まれて雨天中止による払い戻しが無かっため、前年比8049万円増の2億1296万円。広告料や協賛金などを含めた収入総額は、前年比1億1640万円増の3億5243万円だった。
支出総額は、紺屋町有料演舞場の5年ぶりの復活による会場設営費や人件費のほか、物価高騰の影響もあり、前年比1億300万円増の3億2698万円だった。当初に見込んだ予算より約400万円膨らんだ。
有料演舞場別の収支見込みは、藍場浜が3983万円、南内町が3218万円の黒字。一方、紺屋町はチケット販売率が48・6%と低調だったため836万円の赤字だった。2年連続で赤字だった11日夜開催の旧前夜祭で、今年から名称を変更した「THE・AWAODORI(ザ・アワオドリ)」は2万円の黒字となった。黒字見通しとなったことを受けて、市の補助金3000万円のうち1000万円は戻し入れる。
会合では委員から「来年は紺屋町の黒字化のため、周辺の飲食店を巻き込んだ新たなチケット販売策が必要だ」などの意見が出た。【山本芳博】
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