10月19日から22日に開催された「ねんりんピック」鳥取大会の参加者は、延べ54万人余りで、県の想定を大きく上回ったことがわかりました。想定される経済効果も130億円を超える見込みで、県はねんりんピックの成果を今後の高齢者が生きがいを持てる地域づくりに生かす考えです。

鳥取県・平井知事:
(参加者は)54万861人。実に本県人口を上回るくらいの延べ人員ということになりました。

10月19日から22日まで開催されたねんりんピック鳥取大会。平井知事は23日の定例会見で、選手、関係者、観客などをあわせた参加者が事前の想定40万人を大きく上回る54万人余りだったと発表しました。
2023年の愛媛大会を上回り、宿泊や飲食などを基に算出した想定される経済効果も130億円を超えるということです。

平井知事:
鳥取県民の県民性が、非常におもてなしとして今回評価されたのではないかなと思える大会となった。

地元開催で、優勝や上位入賞が相次ぎ、鳥取県にとっては成績面でも盛り上がったねんりんピック。一方で課題も…。

平井知事:
アジャストできていない社会全体で、こういうものに鳥取県の場合対応できていないのかなと思う。今後にどう生かしていくかが、これが地域交通の課題なのかなと思っている。

課題のひとつが鳥取型ライドシェア「とっとライドシェア」。プロの運転手ではない一般の人が、マイカーを使って有償で人を運ぶサービスで、参加者の移動手段確保のため10月18日から22日までの期間限定で導入されました。
課題だったドライバーは、74人を確保しましたが、利用は105回にとどまりました。
この要因について県は、利用に必要なアプリについて周知が十分でなかったことや貸し切りバスの不足分を県外で確保し、選手の移動に対応できたことなどを上げています。

鳥取大会の「成功」を受けて県は、年内にも県内の福祉、経済関係者などをメンバーに「レガシー会議」を立ち上げ、ねんりんピックの成果を今後、高齢者が生きがいを持って暮らしていける地域づくりに生かすことにしています。

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