衛生陶器大手のTOTO(北九州市)が募集した「トイレ川柳」の選考結果が発表された。最優秀賞には、何代も使い続けてきたトイレの戸への思い出を詠んだ「亡き祖父の 手書き九九表 トイレの戸」(ナポカス)が選ばれた。
今年で20回目。毎日新聞「仲畑流万能川柳」選者でもあるコピーライター、仲畑貴志さんが審査した。応募総数は3万9888句だった。
20回の節目を記念して設けた「トイレ川柳20回記念」賞には「川柳が くれるトイレと 向き合う日」(もちもち豆腐)が選ばれた。独創的な句に贈る仲畑貴志賞は「はばかりと 言うギャルがいて 驚いた」(ややこし屋)▽「紙がない ああ君はもう いないのか」(口野萌)▽「アイドルが トイレの話 する令和」(なつふね。)――だった。また優秀賞(9句)▽中学生・高校生賞(3句)▽キッズ賞(3句)▽佳作(20句)も選出された。
全体の選評で仲畑さんは「その存在を忘れてしまうほど活用度の濃いトイレですが、皆さまの句を読みすすめるほどに、その存在の重要度を知らされた思いです」とコメントした。
佳作以外の受賞句計20句は、トイレットペーパーに印刷した川柳集にし、「いいトイレの日」の11月10日から350円で販売する。【植田憲尚】
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