現存する首里城の最も古い白黒写真をカラー化し、再建に向けた機運や関心を高めようとする取り組みが始まりました。

この首里城正殿の写真は、1877年5月、フランス艦船の乗組員として寄港地の記録と写真撮影の任務を担っていたジュール・ルヴェルトガ海軍少尉が撮影したもので、現在、確認できる最も古い正殿の写真です。

写真にはこのほかにも、首里城の瑞泉門や崇元寺の風景がおさめられています。

首里城再興研究会は、現存する首里城の白黒の写真をAIなどを活用してカラー化する取り組みを始めていて、一般からも案を募っています。

再建が進む首里城では、大龍柱の向きが議論となる中で、写真の大龍柱は正面を向いています。

首里城再興研究会友知政樹さん:
「本物の首里城の写真に今一度、注目していただいて、大龍柱が正面を向いている首里城の美しさを広く皆さんに感じてほしい」

研究会は、今回のカラー化の取り組みを通して、改めて大龍柱の向きについての関心を高めたいとしています。

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