将棋界の最高峰のタイトル「竜王戦」七番勝負の第二局が、19日からあわら市内で始まります。竜王戦4連覇を目指す藤井聡太七冠と挑戦者の佐々木勇気八段が、福井市内で意気込みを語りました。
18日午後2時半ごろ、藤井七冠と佐々木八段が姿を見せたのは、福井市にある一乗谷朝倉氏遺跡博物館でした。
2人が見学したのは、1973年に朝倉氏遺跡で見つかった将棋の駒「酔象」です。戦国時代、この酔象を使った将棋は「朝倉象棋」と呼ばれ、現在の将棋のルーツとされています。
酔象の存在を知っていた藤井七冠は、実物を見て「酔像が成ると太子になるということで、すぐに成ることは難しい気もするので、序盤どう駒組みをすれば良いのか、今の将棋とは変わってくる気がする」と感想を語りました。
その藤井七冠は実は福井を訪れたのは今回が初めて、「駅に着くと恐竜のモニュメントがあり、さらに動くということで大変驚いた」と話していました。
また、10月6日に東京で行われた竜王戦の第1局に勝利した藤井7冠は、19日から始まる第2局に向けては「地元の方に歓迎してもらう中での対局になるので、期待に応えられるような将棋を指していきたい」」と意気込みを語りました。
一方、デビューから29連勝中の藤井七冠を破った「因縁の相手」、挑戦者の佐々木勇気八段は「県全体で竜王戦を盛り上げていこうという気持ちが伝わってきたのでとてもありがたいし、対局者としては熱戦で応えたい」と話しています。
2人の棋士が出席する前夜祭や戦局を解説する大盤解説会は、県内外から申し込みが殺到し、すでに受付は終了しています。あわら市によると、抽選倍率は15倍以上で棋士を生で見ることは難しいということで、福井市と敦賀市では対局の中継映像を見られるパブリックビューイングが行われます。
竜王戦の第二局の映像は、対局時間に合わせて福井市観光交流センターと敦賀駅の交流施設オルパークのモニターで映し出されます。
また両会場では、19日と20日の午前10時と午後2時に、実際に対局中の棋士に用意される「勝負おやつ」と同じメニューのスイーツが無料で振る舞われます。
竜王戦7番勝負は、7回の対戦のうち先に4回勝利した方が勝ちとなります。10月6日に東京で第1局が行われ、藤井七冠が勝利して1勝としました。第2局で藤井七冠の2勝目となるのか、佐々木八段が1勝1敗とするのか。全国が注目しています。
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