国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている三重県伊賀市山畑の風流踊(ふりゅうおどり)「勝手神社の神事踊」が13日、登録後初めて御旅所から神社へのお渡りから境内での5曲の踊りの奉納まで行われた。降雨で早々に打ち切られた2023年分も合わせ「秋晴れの下で2年間の集大成を見てもらえた」と保存会は達成感をにじませた。雨天や新型コロナウイルス感染症の影響でフル開催自体が5年ぶりだった。
お渡りの行列は神社の東約1キロの御旅所を午後1時半出発。背に華やかなオチズイを背負い胸に「カッコ」と呼ぶ太鼓を付けた「中踊」6人ら総勢約25人が約30分かけて神社に到着した。境内で行列のうち約20人が立歌、地歌の「歌出し」5人と「楽太鼓打」4人を中踊が囲む配置に付いて踊りを始め、約2時間で5曲の踊りを奉納した。
勝手神社神事踊保存会長の谷口剛さん(71)は「久しぶりなのでフル開催は初めての新人が5人いました。ユネスコ登録で見にきてくれる人も増え、披露できてほっとしています」と話した。勝手神社の神事踊は毎年、10月の第2日曜に奉納される。【大西康裕】
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