俳優で映画監督も務める齊藤工さんが発案した移動映画館「シネマバード」が9月29日に愛媛県西予市野村町の乙亥会館で開催され、豪華ゲストが集結した。

西予市を彩った多彩なパフォーマンス

シネマバードは映画館のない地域の人たちに、無料で映画やライブを届けるプロジェクトで2014年から全国各地で開催されている。14回目となった今回の舞台は西予市野村町の乙亥会館。2018年の西日本豪雨で、浸水被害を受けた場所だ。

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柔らかい歌声でお客さんを出迎えたのは、俳優の齊藤工さんとシンガー・ソングライターの豪起さん。

齊藤さんは「6年前の傷が癒えていない方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった方たちに楽しい思いを、このシンボルであるどすこいパーク(や乙亥会館で)できたらなと思って、今回開催に至らせていただきました」と開催の意図を語った。

会場には西予市民約800人が無料招待され、映画上映のほか、アーティストや芸人によるライブが行われた。スペシャルライブでは、世界的ジャズピアニストの小曽根真さんが軽やかにピアノを奏でた。

さらに、お笑いライブではティモンディ、永野、ゆりやんレトリィバァといった豪華芸人陣が登場。

イベントでは齊藤さんが原案・脚本などを務めたアニメーション「映画の妖精フィルとムー」や相撲の町・野村にちなみ、相撲を題材にした映画「シコふんじゃった。」を上映。

相撲を題材にしたドラマで主演を務め大ブレイクした一ノ瀬ワタルさんがゲストとして登場し、歓声が沸き起こった。

観客からは「西予市にお笑い芸人がたくさん来てくれて、ネタを考えてくれてとても楽しかったです」「豪雨災害から6年たつんですけど、そういったことを忘れずに、イベントを開いてくれてとてもうれしいです。また、こういう機会があったらいいなと思います」「お笑いライブをしてもらってたくさん笑わせてもらって楽しい時間が過ごせました」「ピアノが良かったです」という声が聞かれた。

映画で紡ぐ、復興への想い

西予市の人たちに笑顔と感動を届けたシネマバード。発案者の齊藤工さんとティモンディのお二人に話を伺った。

齊藤工さんは、「やはり6年前(2018年)の(災害の)復興シンボルという場所に、とても意味を感じました。今回の開催は、この地域の復興だけじゃなくて、日本全国の天災を受けてしまう場所をつなぐ役割がエンターテインメントなんだなってことを西予市の方たち、愛媛の方たちに教えていただきました」と語った。

ティモンディ高岸さんは「みんなで前向いて頑張っていこう!という最中に、エンターテインメントの力、前を向けるパワー、元気をもらえるということが僕らにとってもすごく幸せな時間だなって思ってますね」と語った。

ティモンディ前田さんは「過去に得た経験とかを含め、精神的になにか抱えている人もたくさんいますから、工さん来てくれたというだけでみんな喜んでますしね」と語った。

最後に愛媛の印象を聞くと、齊藤工さんは「とても温かい、愛さずにはいられないような温かさをたくさんいただきました」と答え、ティモンディの高岸さんは「愛媛県民にとっても齊藤工記念日になりましたね。特別な日になりました」とイベントの成功を喜んだ。

鳥のように自由に。
シネマバードはたくさんの人たちへ笑顔を運ぶ。

(テレビ愛媛)

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