現代日本画の優れた作品を集めた「再興第109回院展」が、安来市の足立美術館で開かれています。
再興院展は、1898年に創立された美術家の団体「日本美術院」が主催する日本画の公募展で、全国を巡回しています。会場の安来市の足立美術館には、入選作や同人の作品、山陰ゆかりの作品など90点が展示されています。
優雅に泳ぐウミガメやクラゲ。その後ろには、うっすらとエイの姿。千葉県の松岡歩さんの作品「群泳」です。生き物を海に溶け込むように描いた色彩の表現などが高く評価され、「足立美術館賞」が贈られました。
日本画家・松岡歩さん:
今までがんばってきたことが認められたということで、とてもうれしいです。エイがいるとかパッと見では分からない、飽きないような絵になっていると思うので、そこを見てほしいです。
また「日本美術院賞」に輝いたのが、益田市出身の川崎麻央さんの作品「算」です。川中島の戦いを前に戦略を練る武田信玄がモチーフで迫力を感じさせます。
このほか松江市出身の日本美術院同人・宮廻正明さんなど、現代日本画壇を代表する作家の作品が紹介されています。
再興第109回院展は、10月27日まで安来市の足立美術館で開かれています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。