大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1)で10日に幕を開ける「十月大歌舞伎」の成功を祈願し、出演する市川團十郎さん(46)とゆかりの深い成田山大阪別院明王院(寝屋川市)の本尊・不動明王の出開帳開白(かいびゃく)法要が9日、同劇場であった。
十月大歌舞伎は、東京・歌舞伎座から約2年にわたって続いた「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露」の締めくくり。團十郎家と成田山のつながりは深く、一門の屋号「成田屋」の由来にもなっている。
法要終了後、團十郎さんは「お不動様が劇場まで出てきてくださり、大変ありがたい。改めて市川團十郎家の信念を胸に臨みたい」と語った。公演が大阪での初舞台となる長男、市川新之助さん(11)は「いつも以上に緊張しています」と気を引き締めた。
また5日には、同院で襲名奉告参拝を行い、境内での「お練り」に約300人の歌舞伎ファンが集まった。「成田屋!」などの掛け声がかかると、團十郎さん、新之助さんは手を振って笑顔で応じた。
公演は26日まで。演目は、二代目團十郎ゆかりの「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」、親子で踊る「連獅子」など。【関雄輔、長尾真希子】
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