第74期王将戦リーグ組み合わせ

 藤井聡太王将(22)への挑戦権を懸けた将棋のALSOK杯第74期王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛)の組み合わせが決まり、開幕局の永瀬拓矢九段(32)―菅井竜也八段(32)戦が24日に東京・千駄ケ谷の将棋会館で指される。

7人中5人 藤井王将とタイトル戦経験

就位式で王将盾を手に写真撮影に応じる藤井聡太王将=東京都文京区で2024年5月23日、内藤絵美撮影

 リーグの顔ぶれは、前期挑戦者の菅井八段と前期リーグ2~4位の羽生善治九段(53)、永瀬九段、近藤誠也七段(28)のほか、予選を突破した広瀬章人九段(37)、佐々木勇気八段(30)、西田拓也五段(33)――の計7人。近藤七段とリーグ初参加の西田五段を除く5人は、今期竜王戦挑戦者の佐々木八段を含めて藤井王将とタイトル戦でぶつかった経験がある強豪ぞろいのリーグとなった。1回戦はほかに、羽生九段―西田五段戦、佐々木八段―近藤七段戦が組まれている。

西田五段、台風の目となるか

 永瀬九段は他の6人全員に勝ち越しており、相性の面では最も有利な立場にある。佐々木八段は竜王戦挑戦の勢いを駆って挑戦者になるか。西田五段は名人戦挑戦者の豊島将之九段(34)らを破ってリーグ入りしており、初手合となる羽生九段との初戦で白星を挙げれば台風の目になる。

 例年11月下旬ごろに一斉に指される最終局で目を引くのは羽生九段―佐々木八段戦。羽生九段は日本将棋連盟会長を務める傍ら、王座戦で挑戦者決定戦に進出するなどタイトル挑戦に絡む活躍を続けている。勢いに乗る佐々木八段と好成績で最終局を迎えれば大一番となる。【丸山進】

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