仙台の秋の風物詩「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が9月7日から2日間開催されます。33回目の今年、初めてオープニングセレモニーを開くなど新しい試みも予定されています。開幕を飾る高校生たちを取材しました。

杜の都仙台の街全体が音楽に包まれる、「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」。演奏の参加者にプロ、アマチュア、年齢などの制限はなく、ジャズに捉われない様々な音楽ジャンルのグループが集う2日間です。去年は4年ぶりに参加者や来場者の制限が無い通常開催となり、55万人が訪れました。

西ノ入菜月アナウンサー
「会場の一つ、勾当台公園市民広場です。こちらのステージでは、音響設備を設置するなど、あすからの開催に向けて着々と準備が進められています」

今年は定禅寺通や勾当台公園など34カ所をステージに、600組を超えるグループが参加します。今年の特徴を主催者に聞きました。

定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会 佐竹正壮理事
「かなり新しい企画が目白押し。皆さんなりの楽しみ方を見つけて、さまざまな会場を巡っていただければ」。

新しいジャズフェス。去年と比べて、スタッフの半分以上が大学生などの20代に。暑さ対策としてホールでの演奏を企画したほか、一番町エリアに誰でも自由に弾けるストリートピアノを設置するなど、新しいアイデアが次々と生まれました。

その資金を集めるため、クラウドファンディングを行い、目標より70万円多い190万円が集まりました。

そして、もう一つの新たな試みが…。

西ノ入菜月アナウンサー
「定禅寺通りのこちらでジャズフェスの始まりを告げるオープニングセレモニーが、今回初めて実施されます」

定禅寺通の2カ所で、ジャズフェス初のオープニングセレモニーが行われ、5組が華々しく幕開けを飾ります。そのオープニングセレモニーのトップを飾るのが…。

西ノ入菜月アナウンサー
「聖ウルスラ学院英智高校吹奏楽部の皆さんです。3日後の本番にむけて全体練習が行われています」

仙台市若林区の聖ウルスラ学院英智高校。9月4日、ジャズフェスで初披露する曲を練習する部員の姿がありました。

2年生
「Eからのテンポが怪しくなるので、1回Eからお願いします。全員で」

楽譜を渡されたのは取材した日の「前日」。この日は初めて全体で音合わせを行うということで、細かいところまで何度も練習していきます。

1時間もたたないうちに楽譜を暗記し、通し練習が終わるやいなや、楽器を屋外に運び出す生徒たち。

「最後、足踏みすると思うんですけど、最初の八拍間はしないで、そのまま止まって次の8拍間だけ足どんどんしてください」

ここから振り付けの練習です。辺りが薄暗くなる中、何度も何度も動きと音を合わせていきます。初のオープニングセレモニーで最高のパフォーマンスを。練習に熱が入ります。

高橋苺路さん
「仙台の大通りでやるってことなので、私たちの学校の吹奏楽部に興味を持っていただける方が多くなればいいなって思います」

佐藤優羽さん
「この先もこういう感じでウルスラの吹奏楽部がオープニングセレモニーでやってから、いろいろな団体がジャズを吹いてっていうお祭りになってほしいなって思います」

小山田侑衣部長
「ぜひ仙台市民の皆さんにも、県外からお越しいただく皆さんにも精一杯楽しんでいただけるような演奏をしたいと思って、今練習しています」

33回目で初めてオープニングセレモニーで幕を開けるジャズフェス。9月7日、8日の2日間、杜の都が音楽と熱気に包まれます。

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