北陸新幹線が開業してまもなく半年。福井県内への観光客が増える一方で二次交通の整備が急務となっています。そうした中、福井の食の魅力をPRするバスが6日から福井市内で運行を開始します。
       
6日から運行を開始するのは、ぐるグル周遊バス、略して「ぐるバス」です。
 
このバスは福井駅東口を発着点に、福井市中央卸売市場の中にある「ふくい鮮いちば」や農産物などの販売施設「トレタス」を結びます。
  
6日は「ふくい鮮いちば」でセレモニーが開かれ、運行する福井市の西行茂市長ら関係者がテープカットして出発を祝いました。
 
「ぐるバス」は、“みて・乗って・福井の食を楽しむ”がコンセプト。茶系の色合いのボンネットバスはレトロな雰囲気で、車両の中と外は福井の名産品である「越前がに」「金福スイカ・銀福スイカ」「越のルビー」などのイラストでラッピングされています。
  
福井市の担当者は「新幹線開業が開業し、観光客には福井の一番の魅力である食を楽しんでもらいたいという思いから運行につなげた」と話し、西行市長も「レトロバスが注目を浴び、いいデザインなので人気が出ると思う。観光客に楽しんでもらうには、やはり食。2次交通の新しい考え方の1つだと思っている」とPRしました。
 
福井市によりますと、「ぐるバス」の総事業費は645万円余り。座席は16席で料金は無料です。運行は9月7日から12月30日までの毎週金曜日と土曜日で、1日に6便運行しますが、カニのシーズンには増便も予定しています。

本格運行は2025年度からとしています。     

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