山陰両県の若手経営者が、地域活性化や次世代への「地域承継」について考えるイベントが松江市で開かれました。

島根大学法文学部・毎熊浩一教授:
「県庁に入られた2007年ですね、そのころから特に島根の若い人たちを応援しようという活動をはじめられます」

松江市で開かれた雲州志士会神在サミットは、島根・鳥取両県を中心に若手経営者などが参加する「雲州志士会」が2016年から開いています。サミットでは、会の創設者で、合併前の旧斐川町の職員として富士通、村田製作所、島津製作所など多くの企業誘致に携わった故・福間敏さんの足跡をたどる本を伝記にした島根大学法文学部の毎熊浩一教授が講演しました。

島根大学法文学部・毎熊浩一教授:
「行政職員という集団とビジネスの世界とのお付き合い、その隙間にいた人である。だからこそ、創造性も発揮できたしちょっと変なこともたくさんされた」

また講師として招かれた一橋大学の関満博名誉教授が、当時の斐川町の企業誘致の成功例をあげながら、福間さんの実績を振り返りました。

一橋大学・関満博名誉教授:
「町村レベルで、このクラス(有名企業)を3つも誘致できたところは日本にないですよ、最大の成果を挙げている。誘致っていうのは、地元の熱意。地元の熱意がどれだけあるか」

このあとパネルディスカッションが行われ、5人の若手経営者が「ローカルスタートアップ」、地方での起業をテーマに、事業を通じてどのように地域を変えていくかなど意見を交わしました。

モルツウェル・野津積社長:
「根底の部分は同じだよねと、ふるさとというものをちゃんとみんなで守っていかなあかんし、盛り上げていかないけんよねと」

主催した「雲州志士会」は、経営者同士のつながりをさらに深め、よりよい地域を次の時代に引き継いでいきたいとしています。

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