リアム(左)とノエル・ギャラガーのグラフィティーがマンチェスターに登場 REUTERS
<15年の沈黙を破り、再結成を発表したオアシス。しかし、リアム・ギャラガーは再結成の動機を疑うコメントに対し、「その態度最悪」と鋭い言葉で応酬した>
再結成を発表したイギリスのロックバンド、オアシスのリアム・ギャラガーが、再結成の理由を勘ぐるコメントに対して「その態度最悪」と言い返している。
15年間も不仲だったリアムと兄のノエル・ギャラガーは、再結成したオアシスが2025年にロンドン、マンチェスター、カーディフ、エディンバラ、ダブリンでライブ公演を行うことを確認した。オアシスにとっては16年ぶりの公演で、チケットは8月31日に発売される。
オアシスは「銃声は止んだ。スターがそろった。長い待ち時間は終わりだ。見に来てほしい。テレビでは放映されない」と発表した。
イギリスの大衆紙デイリー・メールによると、今回のツアーはギャラガー兄弟にとって5億2900万ドル(4億ポンド)の収入になる見通し。再結成の理由はそこにあるという憶測が数多く飛び交う中で、リアムが反論に出た。
本誌は8月27日、リアムの所属事務所にウェブサイト経由でコメントを求めている。
飛び交う憶測にリアム節炸裂
オアシスの歴史的再結成のニュースをイギリスの日刊紙サンがX(旧Twitter)で共有すると、次々にコメントが投稿された。
「90年代に残しておいた方がいい...きっと金に困ってるんだ」「つまり破産したんだ」「現金を使い果たした」
リアムはそうしたコメントそれぞれに対し、同じ言葉で応酬している。
「その態度最悪」
Xの「リアム・ギャラガー・ファンクラブ」アカウントでは、オアシスに関するリアムの古い発言が共有されると、あるユーザーが「一文無し?年金の上乗せ?」と書き込んだ。
リアムはこれも見逃さず、すかさず「黙れ」と言い返した。
再結成のうわさが広まったきっかけ
オアシスは公式サイトで再結成を確認。「オアシスは本日、長年の熱烈な憶測を終わらせて、待望のOASIS LIVE '25ワールドツアーUK・アイルランド国内公演を確認します。2025年夏、オアシスがカーディフ、マンチェスター、ロンドン、エディンバラ、ダブリンへ」と発表した。
「来年ヨーロッパで行う唯一のショーとして、この10年で最大級のライブ公演、そして最も注目のチケットになるでしょう。OASIS LIVE '25は来年後半、ヨーロッパ以外の大陸へ行く予定もあります」としている。
再結成のうわさが広まったのは、週末にかけてオアシスのSNSに「27.08.24」「8 am」という予告が現れたことがきっかけだった。
続いてリアムが8月25日のレディング&リーズ・フェスティバルで、兄のノエルに「Half the World Away」の歌をささげ、兄を「最も偉大なソングライター」と称賛した。
再結成ツアーの発表は、2人が仲互いした8月28日を迎える前日だった。ノエルは2009年8月28日、「少し悲しく、大きな安堵でもある。僕は今夜、オアシスを離れた。みんなが好き勝手なことを書いたり言ったりするだろうけれど、僕は単純にもうこれ以上、リアムと一緒に仕事はできない」と発表した。
その数日前、ノエルはリアムのことを「君たちが今まで出会った中で最も怒りっぽい」と形容していた。
オアシスは「Wonderwall」「Champagne Supernova」「Don't Look Back in Anger」などのヒット曲に支えられ、世界で推定7500万枚のアルバムを売り上げている。
(翻訳:鈴木聖子)
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