秋田県大仙市の全国花火競技大会「大曲の花火」の開幕がいよいよ31日に迫った。会場の準備は大詰めで、30日には早くも会場入りする客の姿が見られ、今か今かと本番を待ちわびていた。2024年は会場ではもちろん、アプリを通じた花火師との交流など楽しみ方が満載だ。

大仙市で開かれる全国花火競技大会「大曲の花火」は、毎年、県内外から大勢の観光客が訪れる。台風10号の動きが心配の種だったが、今のところ県内に直接的な影響はなく、31日に予定通り開催される。

会場の大曲の花火公園では、花火師が花火を仕込み、大会スタッフが観覧席を整えるなど客を迎え入れる準備を進めていた。

そんな中、すでに会場入りした客の姿が見られ、テントを張って前日から大会を待っている。

山形から訪れた観光客は「開催できるのかすごく心配した。2日前に商工会議所に電話したら『きょうの会議で開催が決定した』と聞いて、うれしくて涙が出た。いろいろな花火大会に行くが、大曲がホームであって、一番見応えのある大会だと思う」と興奮気味に話した。

一方、会場に向かう途中にあるJR大曲駅近くの花火通り商店街にも観光客が殺到している。県外から訪れた客は土産を買いながら花火を楽しみにしていた。

北海道からの観光客は「目的は大会提供花火。言葉では言い表せれない」と本番を待ちきれない様子。

商店街にあるおこめのさわたの長屋奈恵子さんは「台風が来なくてほっとした客が結構いて、楽しみにしている様子がうかがえる」と話す。

客も楽しみにしている「大会提供花火」は、終盤に用意されている地元花火業者の競演だ。

2024年は「THE GREATEST SHOW(ザ・グレイテストショー)」をテーマに、音楽に合わせ形にとらわれない「創造花火」を織り交ぜながら、約2000発の花火が打ち上がる。

さらに、2023年の秋の章で好評だったドローンショーを盛り込んだ。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが、ドローン約1500基でディズニーキャラクターや映画の名シーンを表現する。

そして、2024年から登場したのは、来場者に便利な大曲の花火の公式アプリだ。大会のプログラムや会場の見取り図を確認できる他、フィナーレで花火師に感謝の思いを示すペンライトの機能も備わる。

「大曲の花火」は、31日午後5時10分から「昼花火」。「夜花火」は午後6時50分から始まる予定。

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