竜王戦挑戦者決定三番勝負で広瀬章人九段に連勝してタイトル初挑戦を決め、対局を振り返る佐々木勇気八段=東京都渋谷区の将棋会館で2024年8月13日、丸山進撮影

 第37期竜王戦(読売新聞社主催)挑戦者決定三番勝負第2局が13日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、佐々木勇気八段(30)が広瀬章人九段(37)に138手で勝ち、連勝でタイトル初挑戦を決めた。藤井聡太竜王(22)に挑む七番勝負の第1局は10月5~6日、東京都渋谷区で行われる。

 佐々木八段は終局後、「藤井竜王と対戦するのは久しぶりで、持ち時間も長い将棋もかなり久しぶりになるので、納得のいく将棋が指せるシリーズにしたい。どうやったら藤井竜王に勝てるかぼんやり考えていた時期だったが、七番勝負で勝たなくちゃいけないという明確な命題になったので、それに向けて取り組みたい」と意気込みを語った。

 埼玉県三郷市出身で石田和雄九段門下。藤井竜王との対戦では2勝4敗と負け越しているが、2017年の竜王戦決勝トーナメントでの初対戦に勝ち、藤井竜王の史上最多連勝記録を29で止めて注目を集めた。NHK杯将棋トーナメントでは2年連続で決勝で顔を合わせ、23年は敗れたものの24年に雪辱を果たして初優勝した。23年度から名人戦順位戦で最上クラスのA級に所属し、今期は開幕2連勝と好スタートを切っている。【丸山進】

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