鳥取県三朝町でお披露目された絵画と歌。文化庁の「日本遺産」に認定されている三朝町を応援します。認定から約10年、地域活性化の効果が問われる中、アーティストの力を借りて継続を目指します。

三朝町の三徳山を望む遥拝所で7日に披露されたのは、国宝「投入堂」を描いた50号の大作。湯梨浜町を拠点に活動し、日府展などで数々の賞を受賞した日本画家、故・長見洋子さんの作品です。2024ね年春に家族から三徳山三佛寺に寄贈されました。投入堂の堂々とした姿が、やわらかなタッチで描かれています。今後は宝物殿に展示されるということです。

またこの日披露されたのが、三徳山、三朝温泉のイメージソング「いにしへからの風」。昭和を代表するコーラスグループ「デュークエイセス」の元メンバー・大須賀ひできさんが、新たに詞と曲を書き下ろしました。

大須賀ひできさん:
ここは何度か来たことがあって、そこを思い浮かべて、そしたら自然に「いにしへからの風」というタイトルが頭の中にできて、たぶん神様が降りてきたんだと思います。

三徳山三佛寺・米田良中住職:
うれしいですね。三徳山と三朝温泉の日本遺産第一号の応援歌、ありがたいですね。もっともっと大勢の方、地元の方に応援してもらって、日本中が応援していただく応援歌になれば。

このアーティストからの贈り物、追い風にしたいのは「日本遺産」の再認定です。
2015年、三朝町は、三徳山に登り三朝温泉で疲れを癒すというストーリーが評価され、地域の歴史的な魅力や特色を通じて、日本の文化や伝統を発信する文化庁の「日本遺産」の第1弾として認定されました。しかしその6年後、2021年の再審査では、地域活性化への取り組みが不十分だとして、認定継続は条件付きに。文化庁は、その後の取り組みを点数で評価し、認定を継続するかどうか、結果を年内に公表しますが、点数が低かった場合には、認定を取り消すこともあるとしています。

三朝町・赤坂英樹副町長:
町、観光関係者、三徳山関係者それぞれが力を合わせて取り組んでいる。これをきっかけにもっともっと盛り上がればいいなと思っている。

観光客誘致の大きな支援になる「日本遺産」。アーティストの応援も力に、三朝町は、認定継続に向けた取り組みを進めたいとしています。

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