桂米丸さん

 現役最高齢の落語家で、落語芸術協会最高顧問の桂米丸(かつら・よねまる、本名・須川勇=すがわ・いさむ)さんが1日、老衰のため死去した。99歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長女倉田信子(くらた・のぶこ)さんと次女平井(ひらい)いずみさん。

 1946年、五代目古今亭今輔に入門。翌年、今児を名乗り、「戦後すぐで落語家が少なかったので」前座を飛び越し二つ目に。49年、大抜てきで真打ちに昇進し四代目米丸を襲名した。

 師匠の影響もあり新作落語一筋で活躍した。76年12月、師匠の死で空席となった落語芸術協会(当時は日本芸術協会)の3代目会長に就任。99年まで23年間務めた。

 黎明(れいめい)期のテレビでスターに。NHK「お好み演芸会」の司会や日本テレビ系「お笑いスター誕生‼」の審査員、中京テレビ「お笑いマンガ道場」の初代司会などを務め、お茶の間で親しまれた。

 弟子に歌丸さん(2018年死去)、米助(ヨネスケ)さん、竹丸さんら。著書に「落語家米丸 笑いの引き出し」など。92年に紫綬褒章、98年に勲四等旭日小綬章。

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