作曲家の湯浅譲二さん=東京都大田区池上で2018年6月4日、宮本明登撮影

 国際的に活躍した作曲家の湯浅譲二(ゆあさ・じょうじ)さんが7月21日、肺炎のため死去した。94歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を後日開く予定。喪主は長男龍平(りゅうへい)さん。

 福島県郡山市出身。少年時代から独学で作曲を始める。慶応大在学中に作曲家の武満徹らと交流し、1951年に総合芸術集団「実験工房」に参加。「内触覚的宇宙」シリーズなど革新的な作品を発表し、オーケストラから前衛的な電子音楽まで幅広い分野で国際的に活躍した。童謡「はしれちょうとっきゅう」や、映画、テレビの音楽なども手がけた。米カリフォルニア大サンディエゴ校教授を務めたほか、日大芸術学部や東京音大などでも後進の指導にあたった。

 97年に紫綬褒章、2014年に文化功労者。24年にオーケストラ版に編曲した「哀歌(エレジィ)」で5回目の尾高賞受賞。

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