4連覇を果たした井山裕太碁聖

 囲碁の第49期碁聖戦五番勝負(新聞囲碁連盟主催)第3局が19日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、井山裕太碁聖(35)が挑戦者の芝野虎丸名人(24)に287手で黒番2目半勝ちし、3勝0敗のストレートで4連覇を果たした。井山碁聖の碁聖獲得は通算10期で、王座と十段と合わせて計3冠を堅持した。また、通算タイトル獲得数は76となり、二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)と並んで歴代1位タイとなった。芝野名人は初の碁聖獲得は果たせなかった。

 井山碁聖は終局後、「今の自分なりに力は出せたかなと思う。趙先生の記録ははるか先のことだと思っていたので、記録の上だけだがそれに並べたのは感慨深い」と話した。一方、芝野名人は「第1、2局を含めて勝負どころでミスが出てしまい、この結果は仕方がない」と語った。【武内亮】

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