2025年の春に開館する倉吉市の鳥取県立美術館では建物の外でも美術と触れ合ってもらおうと屋外にもアート作品が展示されます。
7月11日は、その第一弾となる作品の設置作業が公開されました。

杉谷紡生記者:
「こちらが今回設置された展示物です。不思議な形をしていますが大きいですね」

金属製の円からなる、3つの逆さになった円錐型の彫刻。
高さは約3.9メートルです。
2025年春に開館する鳥取県立美術館の敷地内に設置されました。

制作したのは彫刻家の青木野枝さん。
埼玉県を拠点に40年以上、鉄を使った彫刻作品を生み出してきました。

彫刻家・青木野枝さん:
「ここを通ることによって違う場所に入るというようなことができるといいなと思って作りました」

作品名は「しきだい」。
美術館と外の世界をつなぐ「玄関」のような存在になってほしいという思いを込めて名付けました。
鳥取県中部がかつて製鉄が盛んだったという歴史を踏まえて設置されたこの鉄の彫刻。
屋外に展示することで「地域と美術館をつないでほしい」という願いも込められています。

彫刻家・青木野枝さん:
「彫刻だって思わなくても変な鉄の物があるなと思いながら何度も見ていただくと自分の好みとか出てくるのかなと思うので、そういうとっかかりになれたらいいなと思う」

鳥取県立美術館では建物の外でも美術と触れ合ってもらおうと、6人の彫刻家にあわせて7点の屋外作品の制作を依頼。
今回の作品はその第一弾で、美術館にとっては館内も含め最初の展示作品です。

鳥取県地域社会振興部・三浦努参事:
「ちょっとほっとしているというか感無量というのはありますね。作っている途中ってなかなか見れない機会だと思うので、ぜひ変化していくプロセスも楽しんでほしい」

このほかの屋外作品は2024年秋から2025年2月までの間にすべて設置を終える予定で、美術館は気軽に屋外展示を見に来てほしいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。