戦国時代に武士の教養として盛んに行われていた「蹴鞠(けまり)」を通して、朝倉氏の文化的な威光を探る企画展が、13日から、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡博物館で開かれます。
   
「蹴鞠」は、文武両道を重んじる戦国大名にとって必須の教養の一つで、客人との交流の場として盛んに行われていました。企画展では、蹴鞠を行う様子を描いた屏風や、江戸から明治時代につくられた鞠など約50点が展示されています。
  
蹴鞠の名手だった公家が、4代当主・朝倉孝景に与えた蹴鞠の秘伝書は、戦国大名としての素養にいわば“お墨付き”を与えるもので、朝倉氏の高い文化水準がうかがえる資料です。書には、体の使い方や難易度の高い技が記載されていて、腰使いについては「柳が風になびくようにたおやかに」と記されています。
  
企画展は13日から9月1日まで開かれます。      

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