「くるり~誰が私と恋をした?~」主演の生見愛瑠

「くるり~誰が私と恋をした?~」TBSテレビ系 火曜午後10時

各局がしのぎを削るゴールデン・プライム帯の連続ドラマで単独初主演。「最初は信じられなかったですが、ありがたいです。明るく楽しい現場にしたいと思います」と声を弾ませる。

事故で記憶喪失になり、人生がくるりと変わってしまった会社員の緒方まこと(生見)が、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに、「恋の相手」と「本当の自分」を探す物語。ラブコメディーとミステリーの要素を併せ持つ。

まことは記憶を失ったことに深く落ち込んでいるのではなく、それを前向きに受け入れて新しい人生を切り開こうとする。「心(しん)が強い女性」と表現し、「私も『なってしまったものは仕方がない』と捉える方なので、その心境は共感できます」と自身に重ねる。

記憶喪失になった緒方まことは、手元に残された指輪を手掛かりに、「恋の相手」と「本当の自分」を探す

まことの前には、元カレを名乗る西公太郎(瀬戸康史)、唯一の男友達と称する朝日結生(神尾楓珠)、運命の相手と主張する板垣律(宮世琉弥)が現れる。この3人とまことの〝胸キュン必至な四角関係〟が見どころだ。自身は序盤数話の台本を読み、「3人それぞれがとても魅力的なキャラクターなので、選ぶのは難しいです。でも、元カレと名乗るだけあって、まことのことをよく理解している公太郎にときめきます」と、現時点での〝推し〟を挙げる。その先の展開はプロット(物語の要約)に記されている。だが、あえて読まないという。「知らない方が芝居にリアリティーが増すと思って」と、役との向き合い方を明かす。

まことは記憶喪失だが、監督からは「キラキラとした恋愛ドラマだから、記憶喪失に引きずられて暗くならないように」、プロデューサーからは「普段からキラキラしていて」と求められた。

「確かに、撮影がハードになっても自分自身のケアを怠らずにいたいです。私服にも気を使わないと」と語り、撮影初日にラフな格好でスタジオ入りしたことを反省した。

小学生雑誌のモデルとして芸能界でのキャリアをスタートさせた。10~20代を中心に人気を博し、令和3年からは少しずつ俳優としても活動する中、シリアスな芝居に注目が集まった。自身はそれを喜びながら作品を重ね、演じることの楽しさをかみしめている。

「皆さんと一緒に、チームとして一つの作品を作ることは達成感があるし、仲間意識も生まれることがうれしいです。いろいろな職業を疑似体験できることも魅力。作品を通して深みのある人になれたらいいなと思います」と力を込める。

演技の才能はさらに開花するのか。物語の展開とともに興味をそそられる。

ぬくみ・める>平成14年、愛知県出身。令和3年、俳優デビュー。ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ)、「日曜の夜ぐらいは…」(テレビ朝日)、「セクシー田中さん」(日テレ)などに出演。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。