ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー(2009年5月、仏カンヌ) Denis Makarenko-Shutterstock

<米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞授賞式に母アンジェリーナ・ジョリーと出席した15歳の娘ヴィヴィアン。写真を見たネットユーザーから「小さなブラピ」と感想が寄せられるも、プログラムにピット姓は記されておらず>

アンジェリーナ・ジョリーが、16日にニューヨークで開催された米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞授賞式に愛娘ヴィヴィアンを伴って出席。父ブラッド・ピットの姓を名乗るのを止めたことが報じられて話題のヴィヴィアンが、父の日に当て付けのように母親と手を繋いでレッドカーペットを歩き、レアな母娘ツーショットで仲良しぶりをアピールした。

【写真】「パパそっくり」「小さなブラピ」と言われる15歳の娘ヴィヴィアン...母アンジーとのリンクコーデで話題に

ティールグリーンのベルベットドレスを纏ったアンジェリーナとまるでペアルックのような同系色のベストと蝶ネクタイ、パンツに白いシャツとスニーカーを合わせたボーイッシュな装いでリンクコーデを披露したヴィヴィアンだったが、ネットでは「パパにそっくり」「小さなブラッド・ピット」との声が上がっている。

この日の授賞式では、12部門にノミネートされていたアンジェリーナがプロデューサーを務める『The Outsiders』が、ミュージカル作品賞など4部門を受賞。アシスタントとして共同プロデューサーに名を連ねるヴィヴィアンも、15歳で初のトニー賞を手にした。

しかし、奇しくもこの日は父の日だったことから、「父親を軽視」「授賞式だけが父の日を祝わなかった理由ではない」などとメディアを賑わせ、父の日を無視したと世間をざわつかせている。

作品プログラムには「ヴィヴィアン・ジョリー」と記載

2019年に離婚したブラッドとアンジェリーナの間には3人の養子を含む6人の子どもがいるが、そのほとんどと父子関係は断絶状態にあると伝えられている。これまでブラッドとの関係があまり報じられていなかったヴィヴィアンも、この作品のプログラムにピット姓を消して「ヴィヴィアン・ジョリー」と記していることが明らかになり、話題を呼んだ。

2016年にアンジェリーナが離婚を申請して以降、親権を巡って泥沼裁判を繰り広げてきた2人だが、すでに4人が成人を迎え、残る未成年は双子のヴィヴィアンとノックスだけとなった。

姉シャイロは18歳の誕生日を迎えた5月27日に自ら弁護士を雇い、法的にピット姓を外す申請を裁判所に行っている。その直後に追い打ちをかけるようにヴィヴィアンもピット姓を削除したことで、ブラッドは心を痛めていると伝えられている。

氏名変更の理由は不明だが、父親の飲酒問題や離婚の原因となったブラッドの家庭内暴力(DV)、長引く離婚裁判の影響などが取り沙汰されている。ヴィヴィアンは現時点で、法的な変更手続きは行っていないが、父親と決別する意思を固めているのは間違いなさそうだ。

今年も子どもたちから祝ってもらえず、一人寂しく父の日を迎えたブラッドには同情の声もあり、「酒を断った今、子どもたちが父親を許し、壊れた関係を修復するために協力してくれることを願っている」とエールも寄せられている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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