福井の自然を歌い上げた合唱曲「北廻船」を歌い継ごうと、2025年1月の演奏会を目指し130人で立ち上げた特別合唱団の初練習が、14日行われました。
「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」「おなかのへるうた」などの”こどものうた”をはじめ、幅広い声楽曲を生み出した作曲家・大中恩さん。約3000曲とも言われる作品の中に、福井の自然を題材にした合唱組曲があります。混声合唱組曲「北廻船(きたかいせん)」です。1981年に福井大学グリーンエコー合唱団が、大中さんに委嘱し初演しました。
2024年、大中さんが生誕100年を迎えるメモリアルイヤーに、この大曲を歌い継ごうと、OB会を中心とする実行委員会が演奏会を企画しました。
「北廻船」より「橋守」:
♪谷間の橋まで来るとコバルトブルーの蝶が飛んでいた
高橋かほる先生:
「私たちの財産ともいえる『北廻船』を多くの仲間と歌い継ぎたい」
本番の指揮をとるのは、現代日本の合唱界で大人気の相澤直人さんです。相澤さんの指揮で「北廻船」を歌いたいと、県内をはじめ、石川・富山・滋賀のほか、東京、関西からの参加者もいます。
演奏会で歌われるのは、この「北廻船」のほか、全てが大中恩さんの作品。幼稚園児から80代のシニアまで延べ400人が、ステージで大中さんの作品を思い思いに歌い上げる予定です。
田中浩 実行委員会会長:
「コロナ禍で元気をなくした合唱人のみなさんに、この企画で元気を取り戻してもらいたい」
団員は、2025年1月19日の演奏会を目指し月2回の練習を重ねるほか、2024年11月には、相澤直人さんを迎えて大規模なコーラスワークショップを開き、県内合唱界のレベルアップも図りたいとしています。
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