藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負の第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、紋別市など地元共催)が26、27の両日、北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで指される。藤井名人が第1局から3連勝して初防衛に王手をかけた後、5期ぶりの復位を目指す豊島九段が1勝を返して迎えた本局。藤井名人が先手番の利を生かして決着をつけるか、それとも豊島九段が連勝して流れを変えるのか。
両対局者は25日、空路で現地入り。触れ合い体験施設「アザラシシーパラダイス」に立ち寄ってアザラシにエサをやったほか、付近に立つ高さ12メートルの「カニの爪」のオブジェ前で記念撮影に応じた。その後、対局室での検分と前夜祭に臨んだ。
藤井名人は「アザラシを間近で見るのは初めてで、気分転換になった。(王手をかけている)大きい一局だが意識せずに全力で戦う」。豊島九段は「きょうは観光の要素が多くて楽しい時間だった。ここまでいい指し方とまずい指し方が半々。苦しい状況だが、しっかり集中して戦う」と、それぞれ対局に懸ける思いを口にした。
対局は26日午前9時に始まる。立会は屋敷伸之九段、解説は広瀬章人九段、記録係は入馬尚輝三段と広森航汰三段が務める。【丸山進、新土居仁昌】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。