「ひかり」公演のポスターを持ち笑顔を見せる「空気階段」の鈴木もぐらさん(左)と水川かたまりさん

 笑いコンビの「空気階段」が全国10都市で単独ツアーを実施中だ。2021年の「キングオブコント」で王者に輝いて以降、快進撃を続ける2人。6月1日午後5時から、那覇文化芸術劇場なはーとで沖縄初の単独公演「ひかり」を行う。水川かたまりさんは「最高傑作の手応えがある」、鈴木もぐらさんは「沖縄用の必殺ネタができた」と話す。沖縄公演を前に意気込みを聞いた。(聞き手=学芸部・真栄里泰球)

■思春期が終わった方が楽しめるかも

 ―沖縄での初の単独公演です。

 もぐら 「はい。初めてやらせていただくので、確実に沖縄の方に笑ってもらえるような爆笑ネタは用意しています。沖縄の方からの情報とかを聞きまして、これはもう絶対に受けるというものを見つけました」

 かたまり 「東京公演が終わったんですけど、例年、昼公演のお客さんの反応が夜に比べるとちょっとしっとりすることもあったけど、今年は昼から本当に夜ぐらい盛り上がりました。これは最高傑作なんじゃなかろうかという手応えを得ています」

 もぐら 「コントは東京で作ったものをブラッシュアップしてやらせてもらうんです。沖縄用の必殺ネタはまたちょっと別のところにありまして、二つ楽しんでいただこうかなと思います」

 かたまり 「たぶん7本ほどコントをやらせてもらうので、いろんな種類のコントが見せられると思います」

 もぐら 「一応、対象年齢といいますか、ちょっとテレビができないようなネタもあるんで思春期が終わったぐらいの方から存分に楽しんでいただけるのかなと思います」

 かたまり 「そうですね、やっぱり思春期終わってないと、特に親御さんとかと見に行くと気まずい思いがちょっと起きたりするので。もう思春期終わったよっていう自覚がある方は絶対楽しめると思います」

■沖スロと「片足だけでも海」楽しみたい

鈴木もぐらさん

 ―ライブの他に沖縄で楽しみにしていることは。

 もぐら 「去年は北野武監督の映画『ソナチネ』のロケ地だった石垣島に行けなかったんで、今年は果たして行けるのかっていう、ちょっとギリギリですかね。ライブの次の日がもう福岡なんですよ。もしかしたらちょっと難しいかもしれないですね。別の楽しみ方だと、ソーキそばが好きなんで、いろいろ食べたりとか、沖スロ(スロットマシーン)を打ったりとかですね。沖スロは見た目は単純明快なんですけど、中身はとんでもなく複雑。やってて脳汁が出るのが沖スロです。絶対行きます」

 かたまり 「沖縄に行くのは3回目なんですが、過去2回は全部仕事で結構タイトなスケジュールだったんです。海を楽しめなかったので、実際に片足だけでも沖縄の海に漬かりたいと思ってます」

■沖縄の太陽のような公演に

水川かたまりさん

 ―公演タイトルの「ひかり」の意味は。

 かたまり 「子どもが3月に生まれまして、もう人生において光だろうっていう意味を込めています。もう一つ、沖縄のさんさんと降り注ぐ太陽のような公演にしたいので付けました」

 もぐら 「あと沖スロの美しい光ですね」

 かたまり 「それも入ってます」

 ―改めて沖縄の皆さんに一言お願いします。

 もぐら 「ようやく沖縄で単独でやらせてもらえることになったんで、来年再来年と来られるように頑張りたいです」

 かたまり 「沖縄の皆さんの心に一筋の光を差しに行くので、ちょっと光が足りてないよという方はぜひ友達とか家族とか、お誘い合わせの上お越しいただけたらすごく楽しめると思います」

 もぐら 「普段はコントを長い時間見ない方もいらっしゃると思うんですけど、僕らも頑張りますんで、楽しんでもらって、ゆくゆくは沖縄をコントの県にできる第一歩になればと思います」

 公演は前売り6500円、当日7千円。問い合わせはTBSラジオイベントダイヤル、電話03(5570)5151。

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