ベップオチャード「かぼす緑茶」 Hot/Ice(まるにや)=第82期名人戦別府対局実行委員会提供

 大分県別府市の割烹(かっぽう)旅館もみやで始まった第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第4局。1日目のおやつや昼食で両対局者がオーダーした「かぼす緑茶」がSNS(ネット交流サービス)で話題になっている。

挑戦者の豊島将之九段の午前のおやつ「3種の柑橘」と「かぼす緑茶」=大分県別府市の割烹旅館もみやで2024年5月18日午前9時58分、金澤稔撮影

 豊島将之九段(34)は午前おやつと昼食の際に、藤井聡太名人(21)も昼食で「かぼす緑茶」を注文した。同製品は緑茶専門店「まるにや」(同市古市町)の製品で、同社によると、大分特産のかぼすを100%使用し、渋みや苦みがない九州産の一番茶摘み緑茶を選んでブレンドしており、爽やかな香りと甘みが味わえるという。保存料なども使用しておらず、子どもでも安心して飲める。考案から約1年ほどかけて試作を繰り返し、ホットだけでなく、水出しでもおいしく飲める、一年中楽しめる製品に仕上がった。他社と差別化するため、同社ブランド「BEPPU OCHARD」に標章登録し、大分空港でも販売している。

 同社社長の黒木信吾さん(49)によると、藤井名人は「氷あり」、豊島九段はいずれも「氷なし」を指定したといい、水の量を調整して提供したという。「選んでいただき本当にうれしい。両対局者においしいと思ってもらえたら。これを機に、大分のかぼすにも注目してもらいたい」と語った。【的野暁】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。