■「日本人として重要な文化財を守りたい」と会長が購入

ニトリホールディングスが所有する京都市左京区の明治に建てられた別荘が国の重要文化財に指定されることが決まりました。

国の重要文化財に指定されるのは、左京区の南禅寺門の一角にあり、庭園が国の名勝に指定されている別荘「對龍山荘(たいりゅうさんそう)」です。

ニトリの似鳥昭雄会長が「日本人として重要な文化財を守りたい」という思いで14年前に購入し、通常は一般に公開していませんが、ニトリが会合などに活用しています。

■低い床 庭が間近に「聚遠亭」

この建物は、鹿鳴館などの建設に携わった実業家の伊集院兼常の別荘として建てられ庇が長く作られた「聚遠亭(じゅおんてい)」は床が低く、庭を間近に感じることができます。

■庭園を一望「對龍台」

その後、大工の島田藤吉によって、東山を借景とした庭園を一望できる、池に張り出すように作られた「對龍台(たいりゅうだい)」などが増改築され明治38年ごろに完成しました。

■庭師が毎日手入れ

南禅寺の山号である「瑞龍山」に対する位置にあることから「對龍山荘」と名付けられたということです。

名勝に指定されている庭園には毎日庭師が入り手入れを行っています。

■「今後も大切に維持・管理」とニトリHD会長

今回の重要文化財の指定では、建物と庭園が調和と一体感に優れた点などが評価されていて、ニトリは「大変光栄に思っております。貴重な文化財になるので今後も大切に維持・管理してまいります」としています。

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