前夜祭での記念撮影で笑顔を見せる一力遼本因坊(右)と余正麒八段=東京都台東区の東京国立博物館で2024年5月13日午後6時15分、和田大典撮影

 一力遼本因坊(26)に余正麒八段(28)が挑戦する第79期本因坊決定戦五番勝負第1局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛、東京国立博物館協力)が14日、東京都台東区の東京国立博物館で開幕する。同博物館で囲碁のタイトル戦が行われるのは初めてで、両者によるタイトル戦も初となる。前期に本因坊位を初獲得した一力本因坊は2連覇を目指す。一方、余八段は初の本因坊獲得を狙う。

 両対局者は13日午後、対局場を検分し、碁石や碁盤の感触、照明の具合などを確かめた。この後、囲碁ファンや関係者が参加する形式で前夜祭が行われ、日本棋院の小林覚理事長や関西棋院の池坊雅史理事長、大和証券の坂東歳晃上野支店長らがあいさつ。一力本因坊は「余さんは各棋戦で活躍されていて非常に大変な相手ですが、自分自身のベストを尽くしたい」、余八段は「明日は厳しい戦いになると思いますが、自分らしく精いっぱい頑張りたい」と、それぞれ意気込みを語った。

 今期から1日制五番勝負となる。対局は14日午前10時開始で、持ち時間は各3時間。同日夕に決着する見通し。【武内亮、最上聡】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。