打ち刃物の産地として知られる越前市で、まちの伝統産業を広くPRしようと、産地の協同組合連合会が、童謡「村の鍛冶屋」を越前打刃物のイメージソングにし、10日、歌詞の看板が設置されました。
栗原小百合記者:
「越前千代鶴の館にある自動販売機では、飲み物を買うと伝統工芸士が歌う「村の鍛冶屋」という曲が流れるようになっています」
1912年(大正元年)に文部省唱歌として発表された「村の鍛冶屋」は、昭和にかけて音楽の教科書に掲載され、懸命に仕事に取り組む国民への賛歌として広く歌われてきました。
越前市・刃物の里の愛唱歌として、2023年8月には、打ち刃物職人で伝統工芸士の清水正治さんと加藤弘さんの同級生コンビがレコーディングを行い、自動販売機で飲み物を買うと2人が歌う「村の鍛冶屋」が流れるようになっています。今回、その歌詞の看板が、曲が流れる自動販売機の横に取り付けられました。
打ち刃物職人・加藤弘さん:
「小学校の時にはよく歌っていた。今の小学生はあんまり知らない。ちょっと寂しいけど、これから歌ってもらって、打ち刃物を活気づけてほしい」
打ち刃物職人・清水正治さん:
「この歌はもう世界に広がってるんや。これからも世界を広げて越前打刃物が世界一になりたいと思います!」
越前打刃物産地協同組合連合会は、この曲を「越前打刃物賛歌」とすることで、打ち刃物を観光客にPRしたり、自分たちのまちの産業に誇りを持ってもらいたいとしています。
自動販売機には5月末までに英語バージョンも追加され、海外からの観光客にもPRしていくということです。
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