フィギュアスケートの宇野昌磨選手(26)が9日、自身のSNSで現役引退を発表した。

宇野昌磨選手の公式インスタグラム「このたび、現役選手を引退する決断を致しました。5歳の時にスケートと出会い、21年間続ける事ができ、素晴らしい競技生活を送れたことに、とても感謝しております」

宇野選手がスケートを始めたのは、5歳の時。
スケートリンクで浅田真央さんから声をかけられたことがきっかけだった。

宇野昌磨選手(当時小6)「初めて滑ったときに浅田真央ちゃんが遊んでくれて、それで楽しいなと思って始めました」、「宇野昌磨です。小学6年生です。弟と遊ぶのが最近一番楽しいです」

この時、小学6年生だった宇野選手は、野球をしたり、公園の周りを走ったり、いっときもじっとしていなかった。

そんな宇野選手が、おとなしくじっと見入っていたのが“憧れの人”の演技だった。

宇野選手(当時小6)「(Q. 憧れの選手は?)高橋大輔選手。何回見てもすごいなって毎回思います」

その高橋大輔さん(38)は9日、幼かった当時の宇野選手の印象について語った。

宇野選手の憧れの存在・高橋大輔さん「もうスケーティングの滑りっていうのが、すごく小さい時から質が高かったので。急にジャンプがグッとできるようになってきて、うぉ! ってビックリした。宇野選手の憧れの人になれたことは、すごくうれしいなと思っています」

憧れの高橋さんは、バンクーバーオリンピックで、日本の男子シングル選手として初の銅メダルを獲得。
宇野少年にも夢が芽生える。

宇野選手(当時小5)「五輪に出て金メダルを取ることです」

2009年、11歳で出場した全日本ジュニアでは、大きな結果を残した。

宇野選手(当時小6)「すごく気持ちよく滑れました」

将来性豊かな演技で、見事3位。
この時、表彰台の一番上に立っていたのは、当時14歳の羽生結弦さんだった。

そして、初めて出場した平昌(ピョンチャン)オリンピックでは銀メダルを獲得し、羽生さんとワンツー・フィニッシュ。

4年後の北京オリンピックでは団体で銀、シングルで銅メダルを獲得。
団体戦もあわせたオリンピックメダル3個の獲得は、日本フィギュア史上最多記録。

そして、2023年12月の全日本選手権の前には、「もし僕に期待をしていただける感情があるなら、もう好きなだけ期待してほしいです」と話していた。
この自信を胸に宇野選手は、浅田真央さん、高橋大輔さんと並ぶ6度目の優勝を決めた。

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