全日本体操個人総合選手権 女子決勝(13日、群馬・高崎アリーナ)
杉原愛子選手(TRyAS)=106・496点、5位
途中細かなミスが出た杉原愛子選手だが、最終種目、得意の床運動で圧巻の演技を見せて会場を沸かせた。
キレのある跳躍や豊かな表現力で観客を引き込む。「ライブのように楽しんでもらいたい」との思いで取り入れている客席に手拍子を求めるような動きも交え、最後までミスなくやりきった。全体1位の13・366点を記録。ニコニコと手を振り、声援に応えて「床はめっちゃ良かった。予選より桜満開。涙が出そうになった」と万感の思いを語った。
3度目のオリンピック出場を目指す杉原選手。選考会の緊張感を味わうのは3回目だが「知っているからこその余裕がある」。周囲に並ぶ10代の有力選手たちにも「ピチピチの10代には負けへんでと思いながら、24歳頑張りました」と笑顔で語った。
1カ月後のNHK杯へ。「『自分は最強や』と思いながら練習して大好きな体操をもっと楽しみたい」。重圧とは無縁の自然体で、決戦を見据えた。【角田直哉】
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