現地時間5日、第9号と10号の2本のホームランを放ち、4打数4安打で大活躍のドジャース・大谷翔平選手。2年連続のホームラン王を目指す大谷選手は、本塁打ランキングでトップタイに立ちました。

その大谷選手が、シーズン前に全国の小学校に送った「大谷グローブ」を使ってあるイベントが行われました。“野球離れ”を止めることはできるのでしょうか?

■「野球しようぜ!」 大谷選手が全国の小学校にグローブを寄贈

大谷選手が2023年、「野球しようぜ!」と全国の小学校に寄贈したのがいわゆる「大谷グローブ」です。

「こどもの日」の5月5日、このグローブを使って野球の体験会が京都府舞鶴市で行われました。

【参加した児童】「大谷の名前書いてある!」

参加した市内の約80人の小学生の中には、野球が好きな子もいれば、こんな子も…

【参加した児童】「(野球するのは)初めてです。お母さんに勧められてきました。(Q野球好き?)分からない。好きでもないし嫌いでもない」

■少年野球チームが10年前より半減した京都・舞鶴 「大谷グローブ」使った野球体験会開催

実は舞鶴市では、10年前に14チームあった少年野球のチーム数が、現在7チームと半減。地元の野球連盟などを中心に、競技人口を増やそうと体験会を企画したのです。

【参加した児童】「(Q野球好き?)うん。習ってはないけど。(Qスポーツは何が一番好き?)バレーか野球」

お母さんと一緒にキャッチボールをした1年生の男の子は…
【参加した1年生】「投げるのが楽しかったです。(Q大きくなったらどんな競技したい?)野球」

また、子どもたちはバッティングも体験。

サッカーが好きという子もナイスバッティングです。
【参加した児童】「(Qスポーツは何が好き?)サッカー。(Q野球は?)野球はサッカーの次に好き」

同じくサッカーが好きという子は…
【参加した児童】「今まで遊びでいっぱいやってた。今日やってみて公園とかでやっているよりはできたと思う。(Q野球やってみたい?)サッカー習ってるから…やってみたいと思います。(Qできたら2つともやりたい?)うん」

■「子供たちは野球が決して嫌いではない。きっかけ作りができれば」

主催者の男性は…
【舞鶴野球連盟 少年学童部長 亀井祐幸さん】「京都府下でもやっぱり少子化で“野球離れ”も進んでいます。子供たちは野球が決して嫌いではないと、野球大好きという子もいる。きっかけ作りができればと思っています」

「野球しようぜ!」との大谷選手の呼びかけに応じた子どもたちは、2時間にわたって野球を楽しんでいました。

■衝撃的な“野球離れ”のデータ

「野球離れ」を示すデータがあります。中学生の軟式野球の競技人口について、15年ほど前の2009年には30万人以上いましたが、2048年には1/10以下の2万3575人にまで減るであろうという見込みになっています(※スポーツ庁HPより)。

【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「衝撃的ですね、この減り方は半端ない。実数として2018年に2009年の半分になっている。私が子供の時なんかは、親父が帰ってきてビール飲みながらナイター見るのが一つの文化だった。なんか野球への距離感が広がっているのかなっていう気はしますよね。たださっき女の子がやっていたように、これから女子野球、少女野球に期待したいなと思いました」

野球に興味を持った子供が、野球をできる環境を、大人がしっかり作っていってほしいですね。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年5月6日放送)

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