第95回都市対抗野球大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催)の1次予選・茨城県大会は5日、茨城県常陸大宮市民球場で2回戦2試合を行った。茨城ゴールデンゴールズは11安打を集めてAgainBCを突き放し、八回コールド勝ち。茨城日産は全鹿嶋倶楽部との投手戦を制した。準々決勝(代表決定戦)は11日に同球場で行い、茨城トヨペット―JR水戸、茨城日産―茨城ゴールデンゴールズが顔を合わせる。【田内隆弘】
茨城日産が投手戦制す
▽2回戦
茨城日産
001010000◆2
000000010◆1
全鹿嶋倶楽部
(茨)小林、長谷川―青木(全)川畑、佐藤僚―田島▽三塁打 石毛(茨)
茨城日産は三回2死二塁、石毛の右越え三塁打で1点先取。五回1死一、三塁、佐々木のセーフティースクイズが内野安打となり1点を加えた。全鹿嶋倶楽部は川畑、佐藤僚が好投したが、打線が八回、細田の中前打による1点に終わった。
○…茨城日産は1―0で迎えた五回1死一、三塁、打席の佐々木風人にセーフティースクイズのサインが出た。「気持ちの準備はできていた。試合の流れからして、絶対決めなければならない場面」。入社3年目の2番打者は冷静に相手の守備陣形を見渡した。一塁手が走者を警戒してベースについているのを見て一塁方向へ転がすと、自らも生きる適時内野安打に。これが貴重な決勝点になった。普段は茨城三菱自動車販売の勝田店に勤務する営業マンで、試合には顧客も応援に駆けつけてくれた。「野球の話題をきっかけに、お客様と信頼関係が築けている」。持ち前の機動力で仕事と野球の二刀流を実現している。
茨城GGが着実に加点しコールド勝ち
▽2回戦
茨城ゴールデンゴールズ
10011203◆8
00000000◆0
AgainBC
(八回コールド)
(茨)河原崎、清水聖―臼井、板津(A)平野、戸谷、高見、岡崎―菅原▽三塁打 宮間(茨)
茨城GGが着実に加点した。3点リードの六回1死二、三塁から川島の左前適時打で2点、八回は3長短打に敵失なども絡み3点を挙げた。投げては河原崎、清水聖のリレーでAgainBC打線を散発4安打に抑え、三塁を踏ませなかった。
◯…茨城GGは一回1死満塁の好機で、今季主将に就任した山本喜則が初球を右前に運ぶ先制適時打。「チーム初安打、チーム初得点を新主将が取ってくれた。チームを盛り上げ、いい雰囲気を作ってくれた」と片岡安祐美監督はたたえた。山本は連休中に風邪を引き、前夜まで体調不良だった。「不安もあったが、これまでやってきたことを信じた結果」と鼻声で喜ぶ32歳。監督から「言葉よりも背中で引っ張るタイプの主将」と評されているというが、五回にも適時打を放つなど3安打の活躍に「できすぎです」とはにかんだ。
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