前日計量をクリアした井上尚弥
東京ドームでのボクシング開催は34年ぶり。4万人超の観衆が見込まれる。 同じ興行の世界戦に出場する6選手も計量を1回でクリア。井上尚の弟で世界ボクシング協会(WBA)バンタム級王者の井上拓真(大橋)、挑戦者の石田匠(井岡)は上限より100グラム軽い53.4キロ。世界ボクシング機構(WBO)バンタム級5位の武居由樹(大橋)、同級王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)はともに53.4キロ。WBAフライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、挑戦者の桑原拓(大橋)は、ともに上限より100グラム軽い50.7キロだった。 試合は会員制インターネット動画配信サービス「アマゾンプライムビデオ」で生配信される。◆井上尚「今回もパーフェクト」 ネリは取材応じず厳しい表情
会場が殺気立った。井上尚は計量を終え、対戦相手とにらみ合う恒例の「フェースオフ」の際、ネリにぐっと近づいた。鼻がつきそうなほどの近距離。関係者が引き離すまで、約20秒間火花を散らし、「ここから駆け引きは始まっている。明日やるだけ」と緊張感を漂わせた。前日計量をクリアし、向かい合う井上尚弥㊧とルイス・ネリ=5日、東京ドームホテルで
過去に体重超過があった相手だけに、最も懸念された前日計量。ネリは上限より500グラム軽い54.8キロで一発でパスした。関係者は安堵(あんど)した様子を見せたが、井上尚は「ネリも過去最高のファイトマネーをもらうだろうし、しっかりやってくると思った。心配はなかった」と淡々と語った。ネリは終始厳しい表情で取材に応じず会場を後にした。 自身も上限より100グラム軽い55.2キロで計量をクリア。3試合目となるスーパーバンタム級での世界戦へ「なんとなくつかんできているものがある。今回もパーフェクト」と気合十分。あとはリングで魅せるだけだ。(丸山耀平) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。