クルーズ船停泊の候補になっている名古屋港の金城ふ頭=名古屋市港区で2017年9月3日、本社ヘリから兵藤公治撮影

 2026年の愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会が、大会期間中に名古屋港(名古屋市港区)にクルーズ船を停泊させ、選手団の宿泊施設とする案を検討していることが関係者への取材で判明した。11日にバンコクで開かれるアジア・オリンピック評議会(OCA)総会で表明する予定。

 大会は経費節減で選手村を整備せず、選手らの宿泊施設は既存ホテルなどを活用する方針になっている。クルーズ船の活用で使用するホテル数を減らし、警備費や選手らの輸送費を含めた経費節減が見込めるという。3000人ほどが収容可能な船舶を想定し、停泊場所は名古屋港の金城ふ頭を予定している。

 大会に参加する選手団は、45の国・地域から関係者を含め最大1万5000人を想定。当初は名古屋競馬場跡地(名古屋市港区)に選手村を整備する予定だったが、原材料費の高騰などで想定していた建設費300億円が倍増する見通しとなり、建設中止に踏み切った。【川瀬慎一朗】

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