昨年の日本選手権で力投する西部ガスの村田健投手=京セラドーム大阪で2023年11月12日、北村隆夫撮影

 社会人野球の第76回JABA九州大会が6日、開幕する。リーグ戦は北九州市民球場と大分県中津市のダイハツ九州スタジアムで、計16チームが4組に分かれて総当たり戦を行う。各組1位が進む準決勝と決勝は、10日に北九州市民球場である。

 前回大会覇者の西部ガスが岡山大会に続き、地元の九州で今季JABA大会二つ目の優勝を狙う。5試合を戦った岡山大会では3試合で零封勝ちし、失点はわずか4。昨年の九州大会で最高殊勲選手賞に選出された右横手の村田健投手を中心に、右腕・高椋俊平投手らも安定感があり、投手陣は盤石だ。

昨年の日本選手権で本塁打を放ち喜ぶHonda熊本の山本卓弥外野手=京セラドーム大阪で2023年11月13日、北村隆夫撮影

 昨年の日本選手権で準優勝し、今年の岡山大会準優勝のHonda熊本は強力打線が武器だ。昨年の社会人野球ベストナインに選出された山本卓弥外野手に加え、中軸を担う古寺宏輝内野手ら上位打線は一発も兼ね備えるだけに、一気に大量得点を狙える。

 他の九州勢では、昨年の日本選手権に出場したKMGホールディングスは、最速150キロ超のエース・飯村将太投手を軸に投手力に自信を持つ。沖縄電力は、21年の九州大会首位打者賞で、主将を務める32歳のベテラン・田場亮平内野手の打撃に注目だ。

昨年の日本選手権で力投するトヨタ自動車の佐竹功年投手=京セラドーム大阪で2023年11月13日、山崎一輝撮影

 他地区も強豪チームがそろう。昨年の都市対抗野球を制したトヨタ自動車は、今年の都市対抗を最後に現役引退を表明している40歳のレジェンド・佐竹功年投手の投球が見もの。JABA日立市長杯準優勝の三菱重工Eastは、オリックスと中日でプレーした武田健吾外野手の勝負強い打撃に期待大だ。

 優勝チームには、今秋に行われる日本選手権の出場権が与えられる。岡山大会を制した西部ガスが優勝した場合は、日本選手権九州地区予選の本大会出場枠が一つ増えて3枠となる。【藤田健志】

九州大会出場チーム

 A組(西部ガス、エナジック、JR東日本、日本生命)B組(Honda熊本、KMGホールディングス、三菱重工East、アスミビルダーズ)C組(沖縄電力、宮崎梅田学園、JR東海、日本通運)D組(ビッグ開発クラブ、日鉄ステンレス、トヨタ自動車、SUBARU)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。