他の選手と接触した際に靴ひもがちぎれたシューズを手にする仙台育英の近江亮=京都市で2024年12月22日午後3時1分、百武信幸撮影

 京都市で22日に開かれた男子第75回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催、SGホールディングス特別協賛)で3位に入った仙台育英(宮城)は、エースが集う1区(10キロ)で近江亮(2年)がアクシデントに見舞われた。

 近江は3位集団の後方付近で上位をうかがう走りを見せていたが、終盤の8キロ過ぎに近くを走る選手と接触し、転倒した。

 NHKテレビの生中継では転んだ瞬間は映らず、その後に立ち止まって靴ひもを結ぼうとする映像が流れたため、靴ひもがほどけたようにも見えた。だが実際は、踏ん張った拍子に左足の靴のひもがちぎれていたという。「靴が脱げそうでスピードを出せなかった。調子は良かったが、いい流れを作れなかった」と不運を悔やんだ。

 それでも粘って区間14位でたすきをつなぎ、後続のメンバーが盛り返して、一時は先頭にも浮上した。近江は「来年こそは1区からいい流れを作り、優勝したい」と早くも来年を見据えた。【百武信幸】

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