女子フリーで演技する樋口新葉=東和薬品ラクタブドームで2024年12月22日、吉田航太撮影

 フィギュアスケートの全日本選手権最終日は22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位の樋口新葉選手(ノエビア)が逆転で2021年大会以来、3年ぶりの表彰台を決めた。

 休養を経て復帰2季目の樋口選手が、結果にこだわり続けた全日本選手権でしっかりと表彰台を確保する勝負強さを見せつけた。

 演技前、スタンドにも聞こえるくらい大きく息を吐いて滑り出すと、予定した3回転サルコウが2回転となった以外はほぼ完璧な演技。特にステップは軽快に踏んで、会場を沸かせた。

 昨年大会はSP15位と出遅れ、総合12位と不完全燃焼。今季は16年から参戦するグランプリ(GP)シリーズで初優勝を飾ったが、「全日本選手権で結果を残すための大会」と言い切り、7年ぶりに出場したシリーズ上位6人で争うファイナルも「練習試合」と位置づけてきた。

 「もう全部出し切るつもりで滑りたい」と口にしていた樋口選手。有言実行の滑りを見せた。【倉沢仁志】

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