ドジャースの大谷翔平選手(右)と水原一平容疑者=3月10日、グレンデール(蔵賢斗撮影)

米メディアによると、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の口座から違法賭博の胴元側に1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正に送金したとして、銀行詐欺容疑で米ロサンゼルスの連邦地検に訴追された大谷選手の元通訳、水原一平容疑者(39)が12日(日本時間13日未明)、捜査当局に出頭し、身柄を拘束された。水原容疑者が同日、ロサンゼルスの連邦地裁で保釈を申請する見通し。

連邦地検によると、水原容疑者は2021年9月に違法スポーツ賭博を始め、巨額の借金を抱えるようになった。大谷翔平選手の銀行口座の設定を変更し、自身の通信機器などとつながるよう細工。同11月から24年1月まで、無断で大谷選手の口座にアクセスし、不正送金を繰り返していた疑いがある。送金のため、大谷選手を装って銀行に電話したことも確認されたという。

裁判資料によると、水原容疑者は2年余りで約1万9千回、1日平均25回の賭けを繰り返した。損失の総額は4067万8436ドル94セント(約62億3500万円)に上る。

大谷選手は自身の携帯電話を提供するなどし捜査に全面協力。先週、当局からの事情聴取を受け、送金への関与を否定した。担当検事は11日の記者会見で、大谷選手は水谷容疑者の違法賭博や借金について認識しておらず、送金の許可もしていないとし、「大谷選手は事件の被害者だ」と強調した。

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