12月20日から開幕する全日本フィギュアスケート選手権。
今シーズン、武器の4回転ルッツの成功率がアップし、好調なのが佐藤駿(20)だ。
GPシリーズ中国大会で優勝し、GPファイナルでは初めて表彰台にのぼるなど、ついに覚醒した。
そんな佐藤の意気込みは、昨シーズンとは違う。今シーズン、自信を得た佐藤は「優勝」しか見ていない。
着氷率は80%超
日本の現役選手で唯一操ることのできる高難度ジャンプ、4回転ルッツ。
佐藤は初めてこのジャンプを跳ぶことができた、高校1年生のときのことをこう振り返る。
「初めて挑戦したときに、すごく感触がよくて。挑戦したときから自分の武器にしたいと思っていた」
そんな佐藤の出身は、羽生結弦さんや荒川静香さんと同じ仙台市。数々の名選手が生まれた地で彼のスケート人生もはじまった。
この記事の画像(6枚)才能が開いたのは8年前。全日本ノービス選手権で史上4人目となる4連覇を達成する。
そして15歳で挑んだジュニアGPファイナルでは、4回転ルッツを成功させ、当時の世界最高点をたたき出し、「佐藤駿」の名を世に知らしめた。
4回転ルッツが彼にとっての武器ではあるが、今はさらにその武器をブラッシュアップしたいと意欲を見せる。
「自分の武器として4回転ルッツが大きい。けれど海外の選手たちは誰でも跳ぶジャンプでもあるので、そこでいかに差をつけるか、もっと加点のつく4回転ルッツを自分の武器にできるようにしたい」
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