1年を締めくくる表彰式が行われました。初の年間女王に輝いた竹田麗央選手(21)。強さの秘密を聞いてきました。
■今季輝いた女子ゴルファーが集結
豪華絢爛(けんらん)。今シーズンを戦い抜いた選手たちが一堂に会しました。共に海外メジャーを制した笹生優花選手(23)と古江彩佳選手(24)は輝き賞を受賞しました。
パリオリンピックでの活躍も光った山下美夢有選手(23)は歴代最少の平均ストロークをマークしました。
竹田麗央選手 この記事の写真そんななか、華やかな振袖姿で登場したのは21歳の竹田麗央選手。年間最優秀選手賞に加え、史上最高額での賞金ランキング1位など、5冠を達成しました。
竹田選手「あんまり物欲がないので貯金します。叔母もすごく活躍されて、私もいつか越えたいなと思っていたので、まだまだですけどこれからも頑張りたいです」 叔母は平瀬真由美プロ
実は叔母は過去、2年連続賞金女王を獲得した平瀬真由美さん。来シーズンからは叔母も戦ったアメリカツアーに挑戦します。
次のページは
■新たな武器で年間女王へ■新たな武器で年間女王へ
今年の竹田麗央選手の活躍はまさに快進撃でした。4月に国内初優勝を飾ると、9月の国内メジャーでは2連勝と、年間8勝。大ブレイクのシーズンとなりました。
ヒロドキャスターが竹田選手を取材 ヒロド歩美キャスター「頂点の景色ってどうでした?」 竹田選手
「優勝ってこんな感じなんだってすごく思いましたね。優勝した後、焼肉屋に行ったんですけど、すごくおいしかったです」 ヒロドキャスター
「どの部位がおいしかった?」 竹田選手
「ハラミ」
2年前にプロデビューを果たした竹田選手。その最大の武器は、すさまじい飛距離を生み出すドライバーショット。平均飛距離は、263.2ヤード。これは、国内ツアー史上最長記録を誇ります。しかし…。
竹田選手「『ドライバーの飛距離を生かせていない』と思うことがたくさんあった。去年もショットの飛距離は出ていて、優勝している選手に負けていなかった。最後のショートゲームだったり、差を感じた」
去年までは、ティーショットで有利に運べたシーンでもアプローチで寄せきれず、優勝を何度も逃しました。
竹田選手「もっとうまくならないといけない」
浮き彫りとなった弱点、「アプローチ」。これを克服するために、今シーズン意識したことがあるといいます。
次のページは
■クラブを引いた時の「一瞬の間」を意識■クラブを引いた時の「一瞬の間」を意識
今季は「間を作る」 竹田選手「アプローチが悪くなってくると、無意識にリズムが速くなるので、それを防ぐために、ゆっくりクラブを振ることを取り入れた」
意識したのは、クラブを引いた時の「一瞬の間」。一体どんな意味があるのでしょうか?
竹田選手「下半身が先に動いてからクラブが下りる。上半身は力を抜いて、下半身リードで打つ。下半身からいくと、クラブを自然と振り下ろせる」 今季「下半身から動かす」
クラブを下す時に、腕から先行するのでなく一瞬の間を作ることで下半身から動かす。ちょっとした意識でアプローチは大きく安定したといいます。グリーン周りの精度を表す、「リカバリー率」は大きく順位をあげました。
初の国内メジャー制覇がかかる、9月の日本女子プロゴルフ選手権。ここでも光ったのはアプローチ。繊細な改革が初優勝につながっていたんです。
竹田選手「アプローチで助けられた試合が何回もあったし、優勝争いが大きく変わる。これからも自信を持ってプレーできる」 ヒロドキャスター
「来年はどんな年にしたい?」 竹田選手
「アメリカツアーは小さいころからプレーしたいと思っていた。色々大変なこともあると思う。最後まで自分を信じて最終戦まで頑張りたい」
他にも「攻めの気持ちを持てるようになった」と話していて、実は最終日の平均打数が今年全体の1位というデータがあります。
つまり、最終日にスコアを伸ばせているということです。そういった優勝争いで勝ち切る強さも加わって今年は8勝というすさまじい成績につながりました。
(「報道ステーション」2024年12月17日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。