菅野は35歳にして念願をかなえ、メジャーへの扉を開いた。自身2度目のセ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた4年前のオフに、ポスティングシステムで移籍を試みながらも契約に至らなかった経験がある。巨人でプレーをしていても「行けなかったときの(思い)は、僕の中でずっとあった」と大リーグ挑戦の夢は諦められなかった。

 2021年以降はけががちで、昨季は自己ワーストの4勝に終わった。「自分の中で一番勝負をかけたシーズン」と位置づけて臨んだ今季、15勝と復活して4度目の最多勝と4年ぶりのMVPを獲得するなど大活躍。リーグ制覇に大きく貢献して胸を張って巨人を離れることを決め「いろんな人が応援し、後押ししてくれた」と感謝を口にする。

 今月上旬からは温暖な米ハワイに移り、新天地での戦いに備えてトレーニングを開始。渡航前、まだ移籍先が決まらない状況でも「新しい環境にチャレンジできることが楽しみで、わくわくする気持ちしかない」と晴れやかな表情で語っていた。憧れ続けた世界最高峰の舞台についに到達した。(共同通信)

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